【はじめての住宅ローン】私はいくら借りられるのか?

そろそろ住宅を購入したいと思った時、自分がどの程度住宅ローンで借りられるのかを知らなくては予算の目処も立たないでしょう。簡単ではありますが、自分の現在の年収からどの程度の住宅ローンを組めるのか試算しておくことが重要です。

年収から考える「住宅ローン借入額」の式

簡単に住宅ローンでいくら借りられるのか?を試算する式として「年収倍率」という指標が使われることが多いです。

年収倍率 = 借入可能額 / 年収

簡単に年収の何倍まで借りられるのかを表した指標です。よく書籍にはこの式を用いて5~6倍程度と紹介されています。つまり一般的には安く見積もって年収の5倍程度、高く見て6倍程度ですね。ご自身の職業の安定性から倍率を考えるといいでしょう。

世帯年収400万程度なら2000万~2400万程度を借りられると考えたいですね。
(ご自身の年収で、あとは借金に対する耐性度で一般の状況と比較して試算するといいです)

実際の平均データを見てみよう

では、実際にどの程度の借入額は年収倍率でどうなっているのかチェックしてみましょう。住宅金融支援機構のフラット35利用者2013年調査データを参考にすると

全国平均

新築マンション 6.2倍
建売住宅 6.3倍
注文住宅(土地あり) 5.8倍
注文住宅(土地付) 6.6倍
中古マンション 4.9倍
中古戸建 4.8倍

首都圏

新築マンション 6.5倍
建売住宅 6.4倍
注文住宅(土地あり) 5.9倍
注文住宅(土地付) 6.9倍
中古マンション 5.2倍
中古戸建 5.2倍

その他地域(地方)

新築マンション 5.2倍
建売住宅 5.8倍
注文住宅(土地あり) 5.7倍
注文住宅(土地付) 6.3倍
中古マンション 3.8倍
中古戸建 4.3倍

一般的に首都圏など都心ほど年収が高く、年収倍率も高い傾向があります。物件価格も高いためその傾向が出ているのでしょう。年収倍率に関しては新築>中古、戸建>マンションで高いですね。物件の担保価値として新築のほうが、そしてやや建売の方が評価されていそうです。ただ都心部のマンションの方が戸建より高い状況は興味深いですね。

調査結果からオススメの住宅購入予算(融資予定額の目安)

住宅ローンで借りられる額は年収倍率を考えるとわかりやすいことが分かりました。また今までの調査結果から物件別、地域別の年収倍率が出ているのでそれを目安に検討するとよいでしょう。

・新築マンション購入の場合

借りられる目安は年収の5~6.5倍

・建売戸建住宅購入の場合

借りられる目安は年収の5.5~6.5倍

・注文住宅購入の場合

借りられる目安は年収の6~7倍

・中古物件購入の場合

借りられる目安は年収の4~5倍

本に書いてある5~6倍というのは調査結果を元に出していると思うのでだいたい同じ程度の値が出ることになります。一般的な借入額を目安にすると住宅ローンでどの程度借りられるか参考になりますね。

世帯年収500万程度の方が新築マンションを買いたい!となったときにおおよそ6倍程度、3000万程度は融資してもらえる可能性があるとして、自己資金(頭金)と合わせて理想の物件選びや予算を立てると良さそうです。

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